プロセス
入力を出力に変換する処理と,その手順を示したもの.
参考定義
- 日:
- 1.仕事を進める方法.手順.工程.
2.事が進む経過.過程.すじみち.
- 広:
- 1.手順.方法.
2.過程.経過.道程.
5.コンピューターにおける処理の単位の一つ.オペレーティングーシステムの制御単位.
- 他:
- プロジェクトマネジメント知識体系ガイド[PMBOK ガイド]第3版 用語集
特定のプロダクト,所産,またはサービスを実現するために実行される,相互に関連する一連のアクションとアクティビティ.
A set of interrelated actions and activities performed to achieve a specified set of products, results or services.
- ソフトウェアエンジニアリング基礎知識体系-SWEBOK2004-
- ある目的をもって制御されている実行の軌跡(時間軸上の状態系列),または実行を行う母体の動的性質
- ソフトウェアプロセス
ソフトウェアおよび付帯するプロダクトを開発し,保守するために利用される,アクティビティ,方法,実践,および変換をまとめた1つの集合体である.プロセスレベルでは,ソフトウェア保守アクティビティは,ソフトウェア開発アクティビティとの間で共有するものが多い.(たとえば,ソフトウェア構成管理は,両アクティビティにとって不可欠である.)
- 共通フレーム2007
共通フレームは,ISO/IEC 12207(JIS X 0160)に従い,システム開発作業を4階層に定義し,上位から「プロセス」,「アクティビティ」,「タスク」,および「リスト」としている.
階層の定義に際しては,ISO/IEC12207(JIS X 0160)の定義を具体的に表現して以下のとおりとする.
(1)プロセス
システム開発作業を役割の観点でまとめたものである.入力から出力へ変換させるもの(企画,要件定義,開発,運用,保守など)のほか,状態の変化に対応するもの(構成管理,文書作成,契約の変更管理など),生産物や作業の評価(共同レビュー,検証,監査など)などが含まれる.
(注)ISO/IEC 12207の定義
互いに関連をもった”アクティビティ”の集合で,入力を出力に変換するもの
(2)アクティビティ
相関の強いタスクをまとめたタスクの集合で,プロセスの構成要素をいう.例えば,開発プロセスでは,システムやソフトウェアの開発対象に対する要件定義,方式設計というように,作業目的ごとにプロセス内の作業を分割したものをいう.
(注)ISO/IEC 12207の定義
プロセスを構成する要素
(3)タスク
アクティビティを構成する要素である.例えば,開発プロセス中のシステム方式設計では,「システムアーキテクチャ(ハードウェア構成品目,ソフトウェア構成品目および手作業からなるシステム要件で構成)が確定されること」,「システムアーキテクチャとシステム要件が定められた評価基準に従って評価されること」というように,アクティビティを具体的に遂行または支援しなければならない個々の作業をいう.
(注)ISO/IEC 12207の定義
アクティビティを構成する要素
(4)リスト
タスクを構成する要素である.タスクには多種多様な作業が存在する.したがって,リストに挙げられたものがすべての作業要素を表しているわけではない.リストは規格でも共通フレームでも,例示として取り扱う.