トピックス

  
投稿日時 2013-12-18 05:59:39 (3014 ヒット)

2013年12月14日(土)13:00 - 16:30に名古屋大学にて開催された第4回テクニカルコミュニケーション学術研究会において,山本雅基(ASDoQ代表幹事, 名古屋大学)が人材育成部会を通したASDoQの活動を発表しました。

発表タイトル:システム開発文書のライティング力を高める試み -「日本語スタイルガイド第2版」を参考にした例文作り活動-
 
この発表によって, マニュアルライティングに携わる方々に対し,開発文書の役割を理解して頂くことができました.「日本語スタイルガイド第2版」の執筆に携われた方を含めて参加者の皆さんは,マニュアル作成以外でスタイルガイドを活用している事例に興味を持たれました
 
同じ発表の部では,ASDoQ会員の阿部圭一さん(静岡大学名誉教授)も,「情報伝達型の日本語文章・文書にたいするガイドラインの作成に向けて」を発表されました.新しい学会を作り,実用日本語に対する活動を集約するという提案もされました.
 
発表の部の後のパネルディスカッション「ライティング力向上のための対策 ―いま,できることは何か―」では、実用日本語の文書技術の育成手法に関してディスカッションが行われました.その中で,実用日本語の文書技術を継続して育成するために次の必要性が指摘されました.
 
  • 学校では,実用日本語の教育を実施すること
  • 企業では,仕事をしながら文書技術のスキル向上を行う仕組み作り

 また,パネラーからは、次のような意見が出されました.

  • 書くことはできないが,レビューならばできる学生が多い.授業でレビュー演習を行うと,熱心に取り組む傾向がある.そこから教育に取り組むのも一案ではないか.
  • 段階的に育成するためには,実用日本語のガイドラインを整備し,重要度で分類し,それに基づいた教材の提供や朱入れを行う必要がある.
  • 朱入れは効果的であるが,手間がかかるので,大人数に対して実施することは困難である.朱入れ方法には次のように複数ある.状況に応じて使い分けると効果的である.
    (1)問題点の指摘  (2)問題点の指摘+その理由の明記  (3)修正案の提示
 

 


投稿日時 2013-11-27 16:32:35 (2811 ヒット)

 11月21日16:00-16:20に、Embedded Technology 2013(組込み総合技術展)内 IPA展示ブースにて、ASDoQ代表幹事の山本雅基(名古屋大学)が、ASDoQ紹介のプレゼンテーションを行いました。

 
 立ち見を含め50~60名もの方が耳を傾けてくださいました。
 
また、ブース内には、ASDoQ紹介のポスターを展示しました。
 
お立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました。
 
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プレゼン資料:「開発文書の3S」(PDF)
 
ET2013の来場者数などの結果はこちらです。

 


投稿日時 2013-10-07 08:20:04 (3140 ヒット)

 2013年9月27日に名古屋大学 ES総合館にて,「ASDoQ大会2013」を開催しました.第2回となる今回は,「文書の悩み,一緒に解決しませんか?」をテーマとして,第1部 チュートリアル,第2部 講演会,第3部 情報交換会・ポスター発表という3部構成で実施しました.

 会員および非会員の方を合わせ64名が,開発文書に対するなんらかの感心や興味を持って集いました.そして,参加者がそれぞれの視点から意見を交わし,開発文書の課題を共有しました.主催者を含めた参加者にとって,今後のヒントや新たな気づきを得る場となったのではないでしょうか.

 
 第1部 チュートリアルでは,森川 聡久さん(ASDoQ,ヴィッツ)の「機能安全準拠開発に必要な文書技術 -実践編」と,山本雅基さん(ASDoQ,名古屋大学)の「文書で進めるプロジェクト推進と人材育成」の2つを並行して実施しました.
 [森川さん]
 
 
 第2部 講演会では,基調講演と招待講演,パネルディスカッションを行いました.
 
 基調講演として,君島 浩さん(教育設計研究室)が「言語屋の産官学渡り歩き」と題した講演を行いました.産官学でのさまざまな文書の改善や標準化に携われたご経験をご紹介いただきました.制度や習慣などの違いによる文書の取り扱いや解釈間違いの事例の中に、いろいろな面での文書作成のヒントがありました.
[君島さん]
 
 
 招待講演1として,戸田山 和久さん(名古屋大学)が「『文章設計』という考え方」と題した講演を行いました.昨年のASDoQ大会2012のご講演をきっかけに,その後作文教育を進められる中で,深められたご考察を紹介されました.作文を設計技術として位置づけたり,作文教育を論理学ではなく,コミュニケーションの理論に適用したりする試みなどをお話しいただきました. 
[戸田山さん]
 
 
 招待講演2として,酒匂 寛さん(デザイナーズ・デン)が「仕様の位置付けと、厳密な仕様記述」と題した講演を行いました.仕様の位置づけから,仕様に求められることをお示しいただきました.そして,仕様記述の方法として,形式仕様記述の特徴や記述の例をご紹介いただきました.さらに,形式仕様を適用する範囲や適用の工夫を,実際の事例からお話しいただき,自然言語との共存方法など,今後形式仕様記述を使っていく上での手がかりを示していただきました.
 [酒匂さん]
 
 
 招待講演3では,近美 克行さん(バグ票ワーストプラクティス検討 Project)が「あなたのバグ票の問題、一緒に解決しませんか?―バグ票から見えた開発文書とプロジェクトコミュニケーションの『うまさ』と『まずさ』―」と題して,講演を行いました.多くの開発者にとって身近な開発文書であるバグ票の悪い例を集め,プログラムの問題だけでなく,その背景に潜む組織の問題まで見えてくることを,事例と共に紹介いただきました.
[近美さん]
 
 
 パネルディスカッションでは,モデレータの栗田太郎さん(ASDoQ,フェリカネットワークス)による進行の下,「あなたの文書の問題,一緒に解決します」をテーマに,会場からの質問や相談に,パネラーが応えていきました.パネラーには,本日の講演者の君島さん,酒匂さん,近美さんに,昨年の基調講演者の山本修一郎さん(ASDoQ,名古屋大学)が加わりました.
 
 「どのくらいで仕様記述ができるようになるか」,「文書の重要性をどう伝えるか」などの会場からの悩みに対して,講演者がそれぞれの経験や見解からお答えいただくばかりでなく,回答をきっかけに,別の講演者の回答が引き出されるなど、話が発展していく場面もありました.
 [左から栗田さん,近美さん,山本(修)さん,君島さん,酒匂さん]
 
 
 講演会の締めくくりに,ASDoQの代表幹事である山本 雅基さんが挨拶をしました.
[山本(雅)さん]
 
 
 第3部 情報交換会では,ドリンクと軽食を片手に,本日の内容をきっかけとして,講演者や参加者の皆さんで話が弾みました.また,9件のポスター発表(ASDoQからの研究会紹介と作業部会の発表の計4件を含む)が行われ,それぞれのポスターの前でも議論が盛り上がっていました.
 
 

 


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