2017年9月29日に,ウィンクあいちにて,第16回研究会を開催しました.
今回の研究会では,代表幹事である山本による講演と,サマーワークショップにて取り組んだ品質モデルの活用に関する討議を行いました.
初めに,ASDoQ代表幹事である山本雅基が,「トヨタ生産方式の開発文書への応用 ~仕事をしながら成長する仕組みの提案~」について講演しました.
次に,今年の7月21-22日に行ったサマーワークショップでの取り組み結果を塩谷が紹介しました.
サマーワークショップでの結果をきっかけにして,システム開発文書品質モデルの活用について,全体で議論しました.
各組織でのレビュー評価や分類方法を紹介していただいたり,レビューの結果の活用方法, 計測結果と品質の考え方などについて,議論しました.
サマーワークショップでの結果,今回の議論の結果については,ASDoQ大会にてご紹介したいと考えています.
2017年7月21-22日に京都市にて,ASDoQサマーワークショップ2017を開催しました.
今回のワークショップでは,「文書品質モデルの利用促進」のために,品質モデルの利用シーンを検討して,測定方法の検討につなげることを目的に行いました.
初めに,文書品質モデル活用WG,文書品質測定WG,人材育成WG各ワーキンググループから,活動報告がありました.
文書品質モデル活動WGでは,文書を部分ごとに評価してスコアを提示する方法を説明しました. 報告に関連して,ソフトウェア要求仕様書のインスペクションデザイン方法論(RISDM)を実施されている会員に,詳しい説明を行っていただきました.
文書品質測定WGでは,論文採点システムなど,計算機による計測方法を中心に評価方法を紹介しました.また,ドキュメントレビューの指摘キーワードを用いて指摘をまとめる方法などを紹介しました.
人材育成WGでは,文書品質が高い文書を書く技法の検討と,教材作成について取り組んでいる現状を紹介しました.
その後に,事前に会員の皆さんに挙げていただいた文書品質モデルの利用シーンを書いたカードを配り,KJ法で分類しました.複数のカテゴリに利用シーンを分類して,1日目が終了しました.
2日目は,分類した利用シーンごとに,5W1Hの視点から文書品質モデルの活用を考える進め方提案がされました.良いアイディアなので採用して,品質モデルの利用シーン5W1Hと利用シーンのクロス分析を行いました. その後,具体的な利用シナリオを検討しました.
まだ分析の途中ですが,具体的な利用シナリオを考えることで,徐々に,品質モデルが現場で使われる姿のイメージができてきました.
さらにイメージを豊かにするために,9月29日の名古屋駅前のウィンクあいちで開催予定の研究会で討議を進める予定です.そして,今後の活動に活かします.
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1日目の夜は,15分くらい鴨川沿いを歩いて,三条大橋そばのスタバでお茶をしながら文書品質を考えました.このスタバは川床があり素敵です.でも,今年の夏はひときわ暑く,夜になっても生暖かい風が鴨川を渡って吹いていました.
2017年4月21日に名古屋大学にて,ASDoQ定期総会・第15回研究会を行いました.
研究会に先立ち,2017年度定期総会を行いました.委任状をお送りいただき,ありがとうございます.総会の成立条件を満たすことができました.総会では,2016年度の事業報告,2016年度決算報告,2017年度の事業計画,2017年度収支計画,2017年度役員改選について説明しました.最後に,議事に対して承認をいただきました.
引き続き,第15回研究会にて,初めにASDoQ大会2016の事例発表で優秀発表の1つとして表彰された「USDMを用いた非機能要求仕様書の作成」について,デンソーの水藤氏にご講演頂きました.
次に,4月15日に発行された情報処理学会ディジタルプラクティス誌に掲載された「システム開発文書品質モデル活用への取組み」について,山本雅が紹介しました.
引き続き,2017年度のASDoQでの活動について,藤田がロードマップを示して,参加のみなさんからご意見を頂きました.
今年度は,新たにワーキンググループを仕切りなおして「文書品質モデル活用WG」,「文書品質測定WG」,「人材育成WG」が活動を開始いたします.文書品質モデルの利用が促進するように,みんなで取り組んでいきましょう.