トピックス

  
投稿日時 2017-07-30 18:08:02 (2807 ヒット)

2017年7月21-22日に京都市にて,ASDoQサマーワークショップ2017を開催しました.

今回のワークショップでは,「文書品質モデルの利用促進」のために,品質モデルの利用シーンを検討して,測定方法の検討につなげることを目的に行いました.

初めに,文書品質モデル活用WG,文書品質測定WG,人材育成WG各ワーキンググループから,活動報告がありました.

文書品質モデル活動WGでは,文書を部分ごとに評価してスコアを提示する方法を説明しました. 報告に関連して,ソフトウェア要求仕様書のインスペクションデザイン方法論(RISDM)を実施されている会員に,詳しい説明を行っていただきました.

文書品質測定WGでは,論文採点システムなど,計算機による計測方法を中心に評価方法を紹介しました.また,ドキュメントレビューの指摘キーワードを用いて指摘をまとめる方法などを紹介しました.

人材育成WGでは,文書品質が高い文書を書く技法の検討と,教材作成について取り組んでいる現状を紹介しました.

その後に,事前に会員の皆さんに挙げていただいた文書品質モデルの利用シーンを書いたカードを配り,KJ法で分類しました.複数のカテゴリに利用シーンを分類して,1日目が終了しました.

2日目は,分類した利用シーンごとに,5W1Hの視点から文書品質モデルの活用を考える進め方提案がされました.良いアイディアなので採用して,品質モデルの利用シーン5W1Hと利用シーンのクロス分析を行いました. その後,具体的な利用シナリオを検討しました.

まだ分析の途中ですが,具体的な利用シナリオを考えることで,徐々に,品質モデルが現場で使われる姿のイメージができてきました.

さらにイメージを豊かにするために,9月29日の名古屋駅前のウィンクあいちで開催予定の研究会で討議を進める予定です.そして,今後の活動に活かします.

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1日目の夜は,15分くらい鴨川沿いを歩いて,三条大橋そばのスタバでお茶をしながら文書品質を考えました.このスタバは川床があり素敵です.でも,今年の夏はひときわ暑く,夜になっても生暖かい風が鴨川を渡って吹いていました.


投稿日時 2017-04-24 21:34:05 (3009 ヒット)

 2017年4月21日に名古屋大学にて,ASDoQ定期総会・第15回研究会を行いました.

研究会に先立ち,2017年度定期総会を行いました.委任状をお送りいただき,ありがとうございます.総会の成立条件を満たすことができました.総会では,2016年度の事業報告,2016年度決算報告,2017年度の事業計画,2017年度収支計画,2017年度役員改選について説明しました.最後に,議事に対して承認をいただきました.

引き続き,第15回研究会にて,初めにASDoQ大会2016の事例発表で優秀発表の1つとして表彰された「USDMを用いた非機能要求仕様書の作成」について,デンソーの水藤氏にご講演頂きました.

 

次に,4月15日に発行された情報処理学会ディジタルプラクティス誌に掲載された「システム開発文書品質モデル活用への取組み」について,山本雅が紹介しました.

引き続き,2017年度のASDoQでの活動について,藤田がロードマップを示して,参加のみなさんからご意見を頂きました.

今年度は,新たにワーキンググループを仕切りなおして「文書品質モデル活用WG」,「文書品質測定WG」,「人材育成WG」が活動を開始いたします.文書品質モデルの利用が促進するように,みんなで取り組んでいきましょう.


投稿日時 2017-02-21 19:57:42 (3157 ヒット)

2017年2月17日(金)に,フェリカネットワークス会議室にて,第14回研究会を開催しました.今回は,久々に東京での開催にて,予想を超える24名の皆さんにご参加いただきました.

はじめの事例発表&討議では,町田欣史様(NTTデータ)に「勉強会『わかりやすい日本語を書こう』の開催結果から見る文章作成のポイント」をご講演いただきました. 本講演では,ASDoQ大会2016にて事例発表として町田様が発表された内容をベースにして,より詳しくまた新たな情報も加えてお話しいただきました.

町田様は,「わかりやすい日本語を書こう」というテーマの勉強会を社内外で開催し,日本語の文章がわかりにくくなる45個の問題を8つのカテゴリで整理されました.その分類の結果と共に,具体例を交えてそれぞれの問題を解説いただきました.
さらに,それら45個の問題を勉強会出席者の回答によって「よくある問題」「今まで気づかなかった問題」「特に注意したい問題」に分類し,分かりやすい日本語の文章を書くためのポイントをご提示いただきました.本講演では、各問題をASDoQのシステム開発文書品質モデルの品質特性・副特性に対応づけした結果もご紹介いただきました.

参加者からは個々の問題の深掘りにつながる疑問や意見が出て,わかりやすい日本語の重要性や必要性をあらためて認識する機会となりました.


町田様発表の様子

次に活動紹介として,栗田太郎様(ソニー)に「読むことと聴くことは,書いたり話したりすることよりも難しい」をご講演いただきました.読む書く,聴く話すをそれぞれ対比させて特徴や求められることをご紹介いただきました.コミュニケーションや思考の原理,また原理に基づくノウハウをお話しいただきました.コミュニケーションの短い演習も行いました.参加者は,文書や会話による情報の受け手として,相手と自分の思考を分析するきっかけを得て,今後のコミュニケーションのヒントをいただきました.

 
栗田様発表の様子

 今回の最後のプログラムでは、ASDoQの文書品質モデル活用WGから「文書品質特性の測定方法の検討」のワークと討議を行いました.

開発文書の文書品質測定の例として,ASDoQが現在公開している要求仕様書サンプルを使い,RISDM[1]による要求仕様書の評価法をヒントにしてグループワークを行いました.そして,ワークを基に,文書品質の測定方法を探りました.今回のワークでは,品質特性によって文書全体や章全体で見るべきものと個々の文単位で見るものの差があること,見なくてよい項目や部分の選別基準が必要となる,などの意見が出ました.これらは,今回のワークに限らず,モデルを活用した文書品質の測定で、同様の課題となるのではと思われます.モデル自体の改善も含め,より具体的な活用の検討を,WGおよび研究会として進めていきたいと思います.

<参考>
[1] 斎藤 他,RISDM:ソフトウェア要求仕様書のインスペクションデザイン方法論の提案と適用評価, SES2014論文集, Sep.2014, pp105-114


文書品質モデル活用WG活動の説明


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