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活動報告 : 2025年度定期総会・第36回研究会を開催しました
投稿日時 2025-06-07 19:22:04 (50 ヒット)

第36回研究会および2025年度定期総会を2025年5月29日(木) 16:00からオンライン(Zoom)で開催しました。


 1.2025年度定期総会

 はじめに、本総会の出席者として、出席者34名、委任状提出54名により本総会の成立条件(会員数の1/2)を満たしていることを確認しました。
続いて、事務局から2024年度の事業報告と決算報告、2025年度の事業計画と収支計画、役員改選について報告しました。
本年度より牧志孝俊さんが運営委員として新たに加わることとなりました。
各議案は委任状を含む参加者の皆さんにより承認されました。
会員は、総会資料を閲覧できます。
[会員メニュー - 活動の記録 - 第36回研究会(定期総会)] をご覧ください。
 
次に運営よりサマーワークショップの計画について報告させていただきました。
ワークショップのテーマについてアンケートを実施しておりますのでご協力お願い致します。(回答期限:6/22)
 

2.第36回研究会

 研究会では、ASDoQアドバイザである山本修一郎先生(名古屋国際工科専門職大学 情報工学科)から「要求工学の回顧とこれから」のテーマでご講演いただきました。
講演では、1980年代から現在までの要求工学の進化を振り返り、特に2020年から2025年までの変遷について説明されました。
生成AIが要求仕様の確認や評価にどのように役立つかを具体的な例を挙げて説明し、AIが要求仕様の完全性や曖昧性を評価し、不明点を指摘する能力を持つことを示しました。また、非機能要求の抽出やEARS(Easy Approach to Requirements Syntax)への書き換えなど、AIの様々な応用可能性についても説明されました。
さらに、要求仕様の外部完全性の重要性についても触れました。ビジネスモデルやビジネスプロセスの完全性が情報システム開発に不可欠であると強調し、佐々木真一氏の「自工程完結」の概念が紹介されました。各工程の要件(良品条件、出力、判断基準)の重要性を説明し、例外を適切に処理するための「欠陥未然防止図」が説明されました。
次に、技術者倫理に関する最近の著書と要求工学における倫理的課題について説明されました。要求工学の今後の動向として、2020年代は生成AIによる要求プロセスの再構築と倫理的要求開発が進展するとのことでした。要求抽出の公平性、品質管理と倫理基準、システム開発における透明性と説明責任など、ソフトウェア要求工学における倫理的課題を挙げ、これらの課題が今後ますます重要になるとのことでした。
本講演の内容は、ソフトウェア開発と要求工学の未来についての理解を深める貴重な機会となりました。
 

講演資料はこちらから。
「要求工学基礎知識」も是非お読みください。 

 

3.オンライン交流会

講演者の山本修一郎先生も参加いただき、自由に語り合う場として開催されました。
さまざまな意見や考えが語られ最後まで大変盛り上がりました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

 


4.今後のASDoQイベント

以下を予定しております。詳細が決まり次第ご案内しますので、皆さん、ぜひご参加ください。
・9月5日(金) - 6日(土) サマーワークショップ @KKR京都くに荘
・10月31日(金) ASDoQ大会2025 名古屋大学 野依記念学術交流館 + オンライン(ハイブリッド開催)
・3月 第37回研究会 詳細未定
 

 


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