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活動報告 : 2022年度定期総会・第29回研究会を開催しました
投稿日時 2022-06-15 17:52:34 (996 ヒット)

2022年度定期総会および第29回研究会を2022年6月7日(火) 16:00よりオンライン(Zoom)で開催しました。

1.2022年度定期総会

はじめに、本日の総会出席者の確認を行い、出席者42名、委任状提出50名により本総会の成立条件(会員数の1/2)を満たしていることを確認しました。 続いて、事務局より2021年度の事業報告と決算報告、2022年度の事業計画と収支報告について報告があり、この議案は委任状を含む参加者の皆さんの賛成多数により承認されました。

次にASDoQ運営より開発文書の改善すべき記述、例文集の作成、文書品質モデルの使いにくい点を修正する活動についての紹介がありました。今後の活動に向けて多くの例文や改善例を集めたいと考えておりますので、みなさまからの投稿をお待ちしております。

総会資料はこちらから

2.第29回研究会

第29回研究会では、石垣達也さん(産総研)から「自然言語処理による文書評価」のテーマでご講演いただきました。

自然言語処理入門では、対話Botを例に言語解析と言語生成について解説していただきました。言語解析では文章をどのように認識し意味を理解していくのか、言語生成ではこれまで主流だったルールベース、テンプレートによる手法から、より柔軟に言語生成が可能な確率ベースの手法にフォーカスが向いていることを解説していただきました。

次に評価の自動化手法では、生成されたテキストの多様な表現は正解が一意に定まらない点や必要な評価基準が異なる点についてどのように解決しているかを解説していただきました。自動評価は言い換えに弱いという問題点があり、現状は人手評価との組み合わせによる評価が必要とのことでした。

システム開発文書の品質評価を自動化することの可能性についてもお話いただきました。ここではASDoQ品質特性について、自然言語処理技術のどの技術が応用できるのか先生の考えを紹介していただきました。課題は多くあると思いますが、開発文書の自動生成、自動評価については今後研究が進み実用されていくことを期待したいですね。

最後に、最新の言語生成研究として、AIでのレーシングゲーム実況の生成について紹介していただきました。 リアルタイムで変化するレースの状況に合わせた実況は、発話の内容だけでなく発話のタイミングも考慮する必要があることから、人間が行う実況にどこまで近づくことができるのか大変興味のある事例でした。

3.オンライン交流会

オンライン交流会には石垣先生にもご参加いただき、参加者の皆様と自然言語処理技術や文書品質について意見交換が行われました。たくさんの方に参加いただき最後まで大変盛り上がりました。

 

次回のASDoQイベントは、8月8日(月)に第30回研究会をオンラインで開催予定です。詳細が決まり次第ご案内しますので、皆さん、ぜひご参加ください。

また、今年度のASDoQ大会2022は2022年11月11日(金)、名古屋大学 東山キャンパス内にある野依記念学術交流館での開催を予定しております。ご期待ください。


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