2022年3月9日(水)15:00-18:00に、第28回研究会をオンライン(Zoom)にて開催しました。
今回の研究会では、アンリツ株式会社の南部妙水さんのご講演「ゴールから逆算したプロセスで開発文書全体をMECEにする」と、ASDoQからシステム文書品質モデルを使ったワークショップを行いました。
1.講演~ASDoQ大会2021話題提供から~
「ゴールから逆算したプロセスで開発文書全体をMECEにする」南部 妙水(アンリツ株式会社)
南部さんの講演ではソフトウェアの派生開発を行う中で、文書をMECEな状態に近づけるために実践されている方法について説明していただきました。
開発文書に変更を取り込む際には必要な情報が何かを見つけることが重要で、どのような仕様・設計にするか、どの文書に何を書くか、それをどう書くかということをひとつずつ整理していくという考え方を基に、この必要な情報をどうやって洗い出すかという方法について説明していただきました。
別の作業に紛れ込ませずしっかり時間を取ってそれぞれの作業に集中し、順番に進めていくことが効率と品質を確保する上でも大事だということを教えていただきました。
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2.グループワーク&討議 「文書品質特性の視点から記述を改善してみよう」ASDoQ運営スタッフ
ASDoQで作成したシステム開発品質モデルの活用ガイドとして参考例を集める仕組みづくりを考えています。今回はそのトライアルとして、例文を使用し、どの品質特性、品質副特性に該当するのか、改善例としてどんな文章が考えられるのかを議論しました。最後に各グループの代表者により結果を共有していただきました。
同じ例文をでも異なる視点からの指摘があがるなど、参加者の皆様も興味を持って取り組んでいただけたと思います。
今後の活動に向けて皆様からのご意見、アイデアをお待ちしております。
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次回のASDoQイベントは、6月7日(火)に2022年度総会・第29回研究会をオンラインで開催予定です。詳細が決まり次第ご案内しますので、皆さん、ぜひご参加ください。
また、今年の大会は,2022年11月11日(金)、名古屋大学 野依記念学術交流館での開催を予定しております。ご期待ください。