ASDoQ大会2023 > 詳細
酒匂 寛氏(デザイナーズデン) 【プロフィール】 |
【概要】
2022年末にChatGPTが一般公開されて以来、生成AI(Generative AI)に注目が集まり、様々な分野への応用が始まっています。もちろんソフトウェア分野への応用も例外ではなく、特に直接的なコーディング能力に関してはさまざまな記事やSNSの投稿が見られます。とはいえ、生成AIの応用分野は単なるコーディングにとどまるものではありません。いわゆる上流工程と呼ばれる部分にも様々な応用が考えられます。問題の発見、問題の定義、解決案の模索、解決案のとりまとめ、仕様としてのとりまとめなど、上流から下流の開発工程に現れるさまざまな文書作成を生成AIは手助けしてくれる可能性があります。本チュートリアルではソフトウェア開発という文脈から照らした生成AIの可能性とその応用を、簡単なサンプルを交えながらお話する予定です。
栗田 太郎(ASDoQ大会プログラム委員長/ソニー) |
二宮 芳樹氏(名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所)
【プロフィール】 |
【概要】
2015年に名古屋大で開発された自動運転のOpen Source Software,Autowareは,世界有数の自動運転開発プラットフォームに発展している。本講演ではAutowareの目指す世界, 概要,さらに自動運転の開発に必要なプロセスなどについて示し,そのなかでシステム開発文書についても議論したい。
永田 敦氏(サイボウズ)
【プロフィール】 |
【概要】
2001年、アジャイルソフトウェア開発宣言によって、“アジャイル”という言葉が生まれたとき、その宣言の中で、“包括的なドキュメントには価値を置きながら、動くソフトウェアにより価値を置く”という考えを示しました。(1) しかし、具体的にドキュメントに何処まで価値を置くのかは述べていません。つまり、アジャイル開発でのシステム開発文書ドキュメントをどうするべきか、これは今でも論争の種になっています。
今回ご紹介していきたいのは、サイボウズでのあるアジャイル開発チームでの事例です。この事例は、アジャイル開発のドキュメントの代表例ではありません。ドキュメントに対するアプローチは、組織、ドメイン、プロセス、コンプライアンスなどの条件により、違っています。
このチームでは、機能仕様書を核としてドキュメントを作り、それを利用しています。彼らが作っているドキュメントは、イテレーションごとに、逐次的に作られています。核になる機能仕様書は、逐次、修正保守されています。その作業は、“動くソフトウェア”を開発するうえで、必要十分であり、さらに、開発の多くの場面で参照、 使用されて無駄とは考えられていません。
ここでは、この事例から、ソフトウェア開発におけるドキュメントの考え方、何のために、だれのためにドキュメントを作るのかということを議論していきたいと思います。
(1) アジャイルソフトウェア開発宣言、
https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html, 2001
モデレーター:山本雅基(ASDoQ運営委員/名古屋大学)
パネリスト:酒匂 寛氏(デザイナーズデン)
二宮 芳樹氏(名古屋大学)
永田 敦氏(サイボウズ)
井上 克郎氏(南山大学)
福森 英夫氏(愛三工業)
藤田 悠(ASDoQ運営委員/長野高専)
【概要】
製品品質が要求されるシステム開発の工数は、プログラミング以外が多くを占めます。社会はIT技術者に、プログラミング以外の能力「も」求めています。そこに、システム開発文書品質が貢献できるかもしれません。パネリストの皆様と、社会が求めるIT人材について考えましょう。
【プロフィール】
井上 克郎氏
山本 雅基
福森 英夫氏
藤田 悠