伊藤 洋子氏 (ソニー)
【プロフィール】 |
【概要】
「言葉」は、コミュニケーション手段の中でも最も明示的・効率的・独立的な記号です。そのため、誰もが、言葉を使うのに特別な知識や技術は必要ないと思い込んでいます。そう思い込んでいることが現れているのが、多くの仕事に付随して発生する「文章を書く」仕事。日報・議事録などの報告文を書く、企画書などの意見文を書く、仕様書などの説明文を書く、これらの書く仕事、誰でもができると思われています。そしてソフトウェアのユーザーインターフェースの言葉を書く、お客さまからお金をいただく商品に搭載される言葉にも関わらず、専門的な知識や技能は必要なく、報告書や仕様書と同じように書けると思われています。
そのような中、2016年に「UXライティング」という新しい職種が登場しました。GoogleやAmazonなどが求人を開始したことで注目されています。
「UXライティング」が登場した背景と、 「UXライティング」に必要とされる「知識」と「技術・技能」を見ながら、「書くスキル」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
文章を書くあなたのその仕事、新しい職種になるかもしれません。
玉城 理恵子 氏(富士通) 【プロフィール】 |
【概要】
はじめに、今回取り扱う「グラフィックレコーディング」とは、話の内容をリアルタイムに図に落とし可視化、共有する手法です。例えばそれは会議中に使われます。その際の効果として、いま話している内容の図がその場全員の認識とあっているか、を確認しながら議論を進めることができます。異なる場合は最短での訂正が可能になります。また、残った記録は、図示特有のパッと見での理解の材料となります。一人一人の思考や、発言される言葉、議論される内容は、目には見えない存在です。見えないから、誤解が発生しやすい。見えないから、時間がたつ毎に容易に意味を変えてしまう。なのでそれらを、見えるように残しながら進める、それが「グラフィックレコーディング」です。 システム開発”文書”とはまた異なる情報伝達手法ですが、システム開発に関わる議論を円滑に進め、そして緩やかに残し伝える、”言葉”+αの効果を実際に体験頂きつつ、ご紹介いたします。
栗田 太郎(プログラム委員長/ソニー) |
髙橋 尚子 氏(國學院大學)
【プロフィール】 |
【講演概要】
激変するICT環境の中、誰もが高性能な情報端末を手に、情報を集め、情報を使って、情報生活を送る社会になっている。この環境で育つ新しい世代は、デジタルネイティブどころか、”インフォメーション(情報)ネイティブ”と言わざるをえない。そこで情報を操る技術を生み出し、情報社会の環境を創造するためには、これまでのような方法や形式のままでは追いつけないはずだ。人に説明し、伝達する内容のほとんどは情報から生み出され、媒体・伝達方法・表現形式はこれまでの文書に収まらない新しいカタチに変化していくだろう。奇しくも、文部科学省から公開された小・中・高等学校の新学習指導要領においても、プログラミング教育が必須というだけでなく、アチコチに情報という用語が散りばめられている。そこで、これから作られる文書のかたちを想像し、必要な技術や教育について考えてみたい。
会場ロビーにて文書品質に関するポスターを掲示しています.ポスターの概要を3分程度で簡単に紹介いたします.
【講演概要】(講演概要準備中)
皆川 誠 氏(豆蔵)
【プロフィール】 |
【講演概要】
車載ソフトウェア向け標準プラットフォーム仕様であるAUTOSARを例にして、モデルとドキュメント(仕様書)との関係を考えてみます。また、簡単なゲームを題材としてドメイン・フレームワークの考え方を示し、モデル上での推敲による品質向上の一例を示します。UML/SysML系のモデルを活用して、実装レベルの検討ではなかなか難しい抽象度の高いソフトウェア構造の検討/設計をしていきたいという開発者の方々にとって、何らかのヒントとなりましたら幸いです。
パネリスト | 伊藤 洋子氏(ソニー) |
髙橋 尚子氏(國學院大學) | |
玉城 理恵子氏(富士通) | |
皆川 誠 氏(豆蔵) | |
山本 修一郎氏(名古屋大学) | |
モデレータ | 栗田 太郎(プログラム委員長/ソニー) |
山本雅基(実行委員長/名古屋大学) |