ASDoQ大会2018にて、大会に参加する皆さんと気軽に意見交換できる場を設けました。開発文書の改善に関わる取り組みについて、参加している皆さんと議論を交わす機会としてご活用ください。参加者による投票により選ばれたポスターには、表彰を行います。ぜひ、ポスター発表にご応募ください。
日程 | 2018年11月2日(金) | 11:30 - 17:35 ポスター展示 エントランスホールにてポスターの展示をお願いします.展示のみで構いません.説明は不要です. |
14:30 - 15:00 ポスター発表 概要紹介 3分程度のプレゼンテーションをお願いします. |
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17:45 - 19:20 ポスター発表 ポスター形式での取組発表をお願いします. |
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場所 | 名古屋大学 野依記念学術交流館(名古屋市千種区不老町) [住所] 名古屋市千種区不老町 東山キャンパス http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html [会場] 野依記念学術交流館 http://www.engg.nagoya-u.ac.jp/access/campusmap.html |
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表彰 | 優秀なポスター発表を表彰し,副賞を授与いたします. |
新森昭宏(株式会社インテック)
上流工程文書の記述に曖昧性があると、関係者の誤解を招き、生産性や品質の低下につながる可能性がある。文章の書き方に関するガイドは多く出版されているが、ガイドだけでは現場への浸透が困難である。オープンソースのツールを活用しながら、独自の機能を追加した「日本語文チェックツール」を社内でサービス提供している。現時点ではチェック対象の見落としや誤検知もあるが、機械的なチェックが気軽に行えるため、一度利用した人の91%が継続利用の意向を示している。
藤田 悠(長野工業高等専門学校)
情報系学科で学ぶ学生が習得してほしい,ソフトウェア開発文書などの技術文書を作成する能力を養成するために,その導入となる教材を作成し,実践した.ペアを組んで,相手と異なる題材に関する説明文を作成して,説明文を相互に交換して,説明文から理解したことを図示し,図示した結果をもとにディスカッションする形式とした.考案した教材を実践した結果,目的とした気づきにつながる応答がアンケートから得られた.
町田欣史(株式会社NTTデータ)
ソフトウェア品質シンポジウム2018の併設チュートリアルで「伝わる技術文書の書き方-実例と演習-」というテーマで講演しました。このチュートリアルでは、実際に私が社内外でレビューした文書を基に作成した演習問題84問を解いていただきました。内容は、2年前に発表した「分かりやすい日本語を書こう」という資料の内容に、図解技術、および設計書等の技術文書にありがちなアンチパターンを追加して再編成しました。本ポスター発表では、その内容と実施結果をご報告します。
山路 厚(株式会社デンソークリエイト)竹下 千晶(株式会社デンソークリエイト)田口 知明(株式会社デンソークリエイト)
当社では、開発文書の品質を高めるためにレビューを重視してきた。従来は指摘箇所の表現や指摘対応結果を文章で表現するのが難しく、記録が疎かになり、認識ずれも起きやすく、対応結果の確認も表面的な見方に留まることも多かった。結果、開発文書の品質向上の妨げになっていた。レビューの指摘や指摘対応結果を見たままに記録するツールを導入することで正しく伝わるようになり、開発文書の品質向上につなげることができた。
山本雅基(名古屋大学情報学研究科)
名古屋大学で実施知る学生と社会人向けに実施している2種類の開発文書ライティング教育事例を報告する.前者は,学部1年生を対象とした「基礎セミナーA」の一部である.90分間でライティングの基礎を学ぶ.後者は,車載組込みシステム技術者向けの「要求仕様書と設計書の作成技術」である.6時間で要求仕様書と設計書の作成に必要な技術をライティングと関係づけて学ぶ.
不破 慎之介(株式会社デンソークリエイト)
要求仕様書の品質を定量評価するとして要求インスペクション手法がある。我々はこれまで、車載ソフトウェア開発における要求仕様書の文書品質基準を定義し、要求インスペクションによる品質評価を行ってきた。また、作りこみ段階から高い文書品質を保てるよう、文書品質基準に基づいた記述ガイドを策定し、評価実験による有効性を確認した。本発表では要求仕様書の品質を高めるこれらの取り組みを紹介する。
塩谷敦子(合同会社イオタクラフト)
開発現場の実開発文書に対して、表現上の欠陥を指摘して改善点を提示する、開発文書診断を行っている。これは、断片的に特定の開発文書の傾向を知り、文書を作成した個人が欠点を自覚することにはつながっている。しかし、文書作成者らの継続した取り組みにはなかなか成り得ず、ゆえに活動の効果も見えづらい。日々の開発文書(または業務文書)を使用し、定期的に文書作成者が自己スキルを確認する機会を作り、グループ活動として、段階的に継続して相互に訓練し合える仕組みを提案する。
竹内和広(大阪電気通信大学)間嶋義喜(大阪電気通信大学)
GitHub等のオープンソースのリポジトリが大規模化するとともに普及してきた。本発表では、オープンソースのソースコードから、頑健なプログラムを構築する上でよく使われる構造をグラフマイニングする試みについて紹介する。また、プログラム構造とその機能が、自然言語の用語とどのような形で結びつくか検討を行い、プログラムのコメント自動記述等へ応用可能な基盤構築の観点から分析を行う。
牧志孝俊(株式会社情報システムエンジニアリング)
ASDoQのシステム開発文書品質モデルの品質副特性で規定されている「完全性:正確」、「理解容易性:非曖昧」、「可読性:統一」などを実現するために、日本語校正ツールを使用する方法が考えられる。日本語校正ツールを効果的に使用するためには専門的なツールを通じて辞書のメンテナンスをまめに行う必要があるが、負担も大きい。専門的な辞書メンテナンスに過度に依存せずに、効果的に日本語校正ツールを活用するための改善方法を紹介する。
「システム開発の過程で作成する文書」(*1)に関する「取組み」(*2)
(*1)要求仕様書,設計書,プログラムコメント, テスト仕様書,テスト報告書,バグ管理帳票, 議事録,E-mailなど,あらゆる文書
(*2)書き方の工夫,標準化,帳票,文書体系,レビュー,教育, コミュニケーション,作成プロセス,自動化,など
次の4点をE-mailでポスター委員宛( secretariat@asdoq.jp )に送ってください.
・ポスタータイトル
・ポスター発表概要(200文字程度)
・著者名と各著者名の所属
・発表者連絡先(発表者名,発表者のメールアドレスと電話番号)
2018年10月15日(月)
応募の採否を申し込み1週間以内に通知いたします.
ポスター発表の費用は無料です.ただし,ASDoQ大会の参加申し込みをして参加費をお支払ください.参加申込みはこちらから.
ポスター発表に先立って,概要紹介の時間を設けました.「事務局で用意するPC」を使い「3分間」で「順次説明」して頂きます.そのために,大会前日までに,「PowerPointまたはPDF形式」にてファイルを提出してください.書式は自由です.ポスター原稿そのものでも構いません. ポスター委員宛(secretariat@asdoq.jp)にメール添付にて提出してください.
発表当日に印刷の上ご持参ください.当日の11:30までにポスター掲示場所に掲示してください.ポスターを掲載する範囲は,A0サイズを上限とします.1枚でも複数枚で構成しても構いません.ポスターボードは,マジックテープで貼り付ける仕様です.マジックテープは,事務局で準備します.
運営側では電源を準備いたしません.ノートPCなどを使用する場合は,各自で電源を確保してください.
システム開発文書品質研究会 ASDoQ大会2018
ポスター担当 藤田 悠(ふじた ゆたか)
TEL:026-295-7079 E-mail: