ASDoQ大会2017講演

ASDoQ大会2017 > チュートリアル・講演

10:00 ~ 11:30【チュートリアル1】「学校教育におけるライティングの現実と書く力を伸ばす方法」

鈴木 史恵 氏 (専修大学松戸高等学校,ことのは国語教室)

【プロフィール】
白百合女子大学国語国文学科卒業。教員を目指し、在学中に教員免許と図書館司書資格を取得。司書課程で情報処理について学び、卒業後は金融系情報システム会社にて開発・保守・運用を行う。上流工程から下流工程まで携わる中でシステム開発における国語力の重要性を感じ、いくつかの転職をした後に国語科の教員として教壇に立つ。現在は私立高校の非常勤講師として勤務する傍、大人を対象とした国語学習を研究している。

【講演概要】

小・中・高等学校の国語科ではそもそも何が教えられ、どんな力を身につけることができるとされているのかをご紹介いたします。 その上でシステム開発文書を書く際、力を伸ばして行くために必要なポイントと、課題の解決方法のヒントをお話いたします。 学校教育での国語とシステム開発における文書は関連が無いように感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし言語教育の基礎が国語教育にあり、そこに品質の高い文書を書くためのキーポイントがあります。 ご自分の書く力を伸ばしたいという方、書く力を伸ばす指導をしたいという方に参考になれば幸いです。

講演スライド(PDF)
資料1(PDF) 資料2(PDF) 資料3(PDF)

10:00 ~ 11:30【チュートリアル2】「仕様の位置付けと厳密な記述」

酒匂 寛 氏(デザイナーズ・デン)

【プロフィール】
東京大学畜産獣医学科卒業後ソフトウェアの世界に転進。メインフレーム、ミニコン、ワークステーション等のソフトウェア開発者を経て現在ソフトウェア開発コンサルタントとして活動。事務処理から組み込み領域までを広く手がける。特にソフトウェア開発の高信頼性と高生産性の両立に関心があり実践を重ねる。著書に『課題・仕様・設計』(インプレス)、主たる訳書に『オブジェクト指向入門第2版』『VDM++によるオブジェクト指向システムの高品質設計と検証』(翔泳社)、『作ることで学ぶ』『パブリックスピーカーの告白』(オライリー・ジャパン)、『小学生からはじめる わくわくプログラミング(翻訳パート)』『ZERO BUGS』(日経BP)、『ソフトウェア要求と仕様』(SIBアクセス、共訳)など。

【概要】
ソフトウェア開発の現場には、沢山の「仕様」が登場します。現実世界の問題をシステムを用いて解決しようとする際に、問題と解決の間に置かれるものが仕様です。仕様は解決のための契約書であり、「どう作るか」ではなく「何を作るか」の記述に力点が置かれたものです。 「何を作るか」が仕様の本質だとしても、今度はそれをどのように書けばその役割を果たせるのかは明らかではありません。そもそも「きちんと書く」とはどのようなことでしょうか。 本チュートリアルでは問題と解決をつなぐ仕様の位置付けとそのありかた、日本語を始めとする自然言語による仕様記述と様々な記述手段を用いる厳密な仕様記述との対比、仕様を中心にした開発プロセスと全体品質への影響などについて解説を行います。

講演スライド(PDF)

13:00 ~ 13:15【オープニングセッション】ASDoQ大会2017の見所

栗田 太郎(プログラム委員長/ソニー)

13:15 ~ 14:30【招待講演1】 「社会人に必要な言語教育」


写真:本間信彦
三森ゆりか 氏(有限会社つくば言語技術教育研究所 代表取締役所長)

【プロフィール】
(有)つくば言語技術教育研究所所長。中高時代の西ドイツ滞在経験、総合商社勤務経験を生かし、欧米で一般的に実施されている「言語技術」(Language arts)と読書技術教育の研究と指導をしています。自立してクリティカル・シンキングができ、自分の考えを自在に表現できる子供を育てることを目標に、読書と議論、作文を中心とした指導をしています。指導対象は、幼児から大人まで。近年は、教育機関からの研修依頼に並び、企業からの研修依頼が増加中。また、日本サッカー協会、オリンピック協会、テニス協会、ラグビー協会などのスポーツ団体で、コーチングの基本となる言語技術の指導を定期的に実施。著書:「論理的に考える力を引き出す」「絵本で育てる情報分析力」(2002,一声社)「外国語を身につけるための日本語レッスン」(2003,白水社)「外国語で発想するための日本語レッスン」(2006,白水社)「大学生・社会人のための言語技術トレーニング」(2013,大修館)他。趣味は絵本収集。

【講演概要】
日本ではグローバルスタンダートという観点からみて、ある意味特殊な母語教育「国語」が実施されている。それは、言語運用に不可欠な「読み/書き/話す/聞く」ための方法論が十分に指導されないまま12年間の学習期間が終了するという点である。世界各国で母語教育として実施されている「言語技術」を日本語で学習することは、多言語への応用の利く母語力を獲得するために必要不可欠である。ここでは、言語技術概要・対話・物語・説明・分析を扱う。

配布資料(PDF)

14:45 ~ 15:15【ポスターライトニングトーク】文書品質ポスター発表の概要紹介

会場ロビーにて文書品質ポスター発表を紹介しています.この概要を3分程度で簡単に紹介いたします.

15:15 ~ 15:45【ASDoQ活動報告】ASDoQ活動報告 -システム開発⽂書品質モデルの活⽤に向けて-

【講演概要】ASDoQでは,今年度からシステム開発文書品質モデルの活用と普及のため活動を開始しました.これまでの活動から,今年度行った活動について報告します.

配布資料(PDF)

16:00 ~ 16:45【招待講演2】 「ソフトウェア設計書には何をどのように書くべきか? -リアルタイムOS開発の経験から-」

高田 広章 氏(名古屋大学)

【プロフィール】
名古屋大学 大学院情報学研究科 教授/附属組込みシステム研究センター長。リアルタイムOS、リアルタイムスケジューリング理論、組込みシステム設計開発技術等の研究に従事。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。博士(理学)。

【講演概要】
この講演では,ソフトウェア設計書の重要性とその作成方法(何を どのように書くべきか?)について,講演者の長年に渡るリアルタイムOSの開発経験を元に議論する。

講演スライド(PDF)

16:45 ~ 17:45【パネルディスカッション】 「文書品質を高めるための技術の使い方,磨き方」

パネリスト
鈴木 史恵 氏 (専修大学松戸高等学校,ことのは国語教室)
白百合女子大学国語国文学科卒業。教員を目指し、在学中に教員免許と図書館司書資格を取得。司書課程で情報処理について学び、卒業後は金融系情報システム会社にて開発・保守・運用を行う。上流工程から下流工程まで携わる中でシステム開発における国語力の重要性を感じ、いくつかの転職をした後に国語科の教員として教壇に立つ。現在は私立高校の非常勤講師として勤務する傍、大人を対象とした国語学習を研究している。
酒匂 寛 氏(デザイナーズ・デン)
東京大学畜産獣医学科卒業後ソフトウェアの世界に転進。メインフレーム、ミニコン、ワークステーション等のソフトウェア開発者を経て現在ソフトウェア開発コンサルタントとして活動。事務処理から組み込み領域までを広く手がける。特にソフトウェア開発の高信頼性と高生産性の両立に関心があり実践を重ねる。著書に『課題・仕様・設計』(インプレス)、主たる訳書に『オブジェクト指向入門第2版』『VDM++によるオブジェクト指向システムの高品質設計と検証』(翔泳社)、『作ることで学ぶ』『パブリックスピーカーの告白』(オライリー・ジャパン)、『小学生からはじめる わくわくプログラミング(翻訳パート)』『ZERO BUGS』(日経BP)、『ソフトウェア要求と仕様』(SIBアクセス、共訳)など。

写真:本間信彦
三森 ゆりか 氏(つくば言語技術教育研究所)
(有)つくば言語技術教育研究所所長。中高時代の西ドイツ滞在経験、総合商社勤務経験を生かし、欧米で一般的に実施されている「言語技術」(Language arts)と読書技術教育の研究と指導をしています。自立してクリティカル・シンキングができ、自分の考えを自在に表現できる子供を育てることを目標に、読書と議論、作文を中心とした指導をしています。指導対象は、幼児から大人まで。近年は、教育機関からの研修依頼に並び、企業からの研修依頼が増加中。また、日本サッカー協会、オリンピック協会、テニス協会、ラグビー協会などのスポーツ団体で、コーチングの基本となる言語技術の指導を定期的に実施。著書:「論理的に考える力を引き出す」「絵本で育てる情報分析力」(2002,一声社)「外国語を身につけるための日本語レッスン」(2003,白水社)「外国語で発想するための日本語レッスン」(2006,白水社)「大学生・社会人のための言語技術トレーニング」(2013,大修館)他。趣味は絵本収集。
三森 利昭 氏(国立研究開発法人森林研究・整備機構)
1981年3月 京都大学農学部卒業,1981年4月 農林水産省入省,1985年5月 林業試験場防災部,2002年4月 森林総合研究所企画室長, 2005年4月 同上席研究員,2014年4月 同研究評価科長,2017年3月 同定年退職,2017年4月(国研)森林研究・整備機構研究専門員 1994年5月 京大農博,1997年5月砂防学会論文賞受賞,2008~2016年 砂防学会理事、同学会賞審査委員, 2017年~ 徳川ミュージアム文化財保存整備計画策定委員会副委員長,2017年7月 秋篠宮御一家へ九州北部豪雨災害についてご進講
高田 広章 氏(名古屋大学)
名古屋大学 大学院情報学研究科 教授/附属組込みシステム研究センター長。リアルタイムOS、リアルタイムスケジューリング理論、組込みシステム設計開発技術等の研究に従事。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。博士(理学)。
モデレータ 栗田 太郎(プログラム委員長/ソニー)

17:50 ~ 19:20【ポスター発表】 文書品質に関するポスター発表

19:20 ~ 19:25【クロージング】

山本雅基(実行委員長/名古屋大学)

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