ASDoQ大会2017 文書品質に関わる取り組みを募集します
ASDoQ大会2017にて、大会に参加する皆さんと気軽に意見交換できる場を設けました。開発文書の改善に関わる取り組みについて、参加している皆さんと議論を交わす機会としてご活用ください。参加者による投票により選ばれたポスターには、表彰を行います。ぜひ、ポスター発表にご応募ください。
日程 | 2017年11月2日(木) | 11:30 - 17:50 ポスター展示 エントランスホールにてポスターの展示をお願いします.展示のみで構いません.説明は不要です. |
14:45 - 15:10 ポスター発表 概要紹介(終了時間を5分前倒ししました) 3分程度のプレゼンテーションをお願いします. |
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17:50 - 19:20 ポスター発表 ポスター形式での取組発表をお願いします. |
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場所 | 名古屋大学 ES会議室,エントランス(名古屋市千種区不老町) [住所] 名古屋市千種区不老町 東山キャンパス http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html [会場] 工学研究科中央棟(ES総合館)1階 http://www.engg.nagoya-u.ac.jp/access/campusmap.html |
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表彰 | 優秀なポスター発表を表彰し,副賞を授与いたします. |
栗山 順次(株式会社デンソークリエイト),竹下 千晶(株式会社デンソー),田口 知明(株式会社デンソークリエイト)
デンソークリエイトでは、品質を上流で作り込むための活動として仕様書や設計書のレビュー活動を重視している。従来のExcelなどを用いたレビュー記録票では、手作業の記録に手間や認識ミスが発生し、レビュー実施管理や傾向分析の現場定着も困難であった。そこで当社は、レビューの専用ツールを開発し、レビュー活動を効率化するとともに、指摘の分布、原因を見える化する活動を促進している。
吉川 努(株式会社ベリサーブ)
開発文書では結論“だけ”が記載されていることが多い。そのため、様々な思考や幾多の議論を経て結論を導き出しているにも関わらず、なぜその結論を出したのか、どのような狙いでその結論を導いたのかを読み取ることができない。 読み手が記述の真意を読み取れない場合、書き手の意図とは異なる方向にアウトプットが生成されてしまうという問題を引き起こす。今回は、記述の真意を読み手に伝える方法として書き手の意図を記載するようにした実例を紹介する。
藤田 悠(長野工業高等専門学校)
学生を対象に,自分の文書作成能力を確認し,高めるべき文書技術を認識するための教育を検討している.この教育では,ペアで異なる演習課題の設計書を作成し,設計書を交換してプログラミング,ディスカッションする.これまで,演習課題の入力情報として,ソースコードを用いていた.これは,入力情報とプログラミング結果を比較するために有用であるが,開発プロセスを鑑みると合致しない.そこで,入力情報として,アルゴリズムを表した図解にて設計書作成させる教育を実施した.
荒木 誠(長野工業高等専門学校),藤田 悠(長野工業高等専門学校)
文書を定量的に評価するための指標として,C.Y.Din らは名詞句複雑度を提案している.提案された複雑度のうち,セクション内の名詞句複雑度とセクション間の名詞句複雑度を測定するプログラムを実装し、実際の要求仕様書で測定した。提案された名詞句複雑度では,セクション内の名詞句の位置を活用しているので,表形式などを多く含む文書の場合には,セクション内の位置の情報が適切に計測結果に反映されないおそれがある.そこで,セクション内の位置を考慮しない計測方法を検討する。
齊尾恭子(大阪電気通信大学),竹内和広(大阪電気通信大学),森幸治(大阪電気通信大学)
理工系総合大学である本学学生の約半数は、ロボティクス、組込システム、ゲーム・メディアコンテンツといった様々な形で、将来、情報システム開発に携わる。そのようないずれ技術者となる学生の「書けなさ」が本学で問題となって久しい。そこで初年次キャリア教育において、三森ゆりか氏の「言語技術トレーニング」から着想を得た、具体的な授業実践事例を報告し、技術文書の作成を支える、基礎的な「言語技術」教育の方法を検討したい。
間嶋義喜(大阪電気通信大学大学院),大賀賢志(大阪電気通信大学大学院),竹内和広(大阪電気通信大学)
ソフトウェア開発文書からのプログラム実装の多様性がどの程度であるか、設計者と製作者間の認識の共有が求められる。我々は、ソフトウェアの機能を表す言語表現から特定できる典型的なプログラムの実装パターンが存在するかを研究している。本発表では、プログラムをその抽象構造に基づいてベクトル化することにより、同一機能を持つ複数作業者が作成したプログラム実装の多様性を分かりやすく視覚的に表示する手法を検討する。
小宮山 知恵(エプソンアヴァシス株式会社),小林 直子 (エプソンアヴァシス株式会社)
ソフトウェアの開発プロジェクトでは,ソフトウェアの欠陥(バグ)やレビュー欠陥(レビュー指摘)などの品質データを測定・分析してプロジェクトの品質予測や振り返り等で活用している。しかし、レビューデータについては欠陥数のみの活用に留まり、記録した欠陥情報が活用されていないことが多い。そこでレビュー情報に対し「システム開発文書品質モデル」を適用して、ドキュメント品質やレビュー品質を可視化し、プロジェクトの振り返り・改善情報としての活用を試みた。
齊尾恭子(大阪電気通信大学),竹内和広(大阪電気通信大学),森幸治(大阪電気通信大学)
『「言語技術トレーニング」を活用した技術者養成に向けた大学初年次キャリア教育の実践』
小宮山 知恵(エプソンアヴァシス株式会社),小林 直子 (エプソンアヴァシス株式会社)
「文書品質モデルを活用した品質可視化の試み-レビュー情報をプロジェクトの振り返り活動へ活かす-」
「システム開発の過程で作成する文書」(*1)に関する「取組み」(*2)
(*1)要求仕様書,設計書,プログラムコメント, テスト仕様書,テスト報告書,バグ管理帳票, 議事録,E-mailなど,あらゆる文書
(*2)書き方の工夫,標準化,帳票,文書体系,レビュー,教育, コミュニケーション,作成プロセス,自動化,など
次の4点をE-mailでポスター委員宛( secretariat@asdoq.jp )に送ってください.
・ポスタータイトル
・ポスター発表概要(200文字程度)
・著者名と各著者名の所属
・発表者連絡先(発表者名,発表者のメールアドレスと電話番号)
2017年10月16日(月)
応募の採否を申し込み1週間以内に通知いたします.
ポスター発表の費用は無料です.ただし,ASDoQ大会の参加申し込みをして参加費をお支払ください.参加申込みはこちらから.
ポスター発表に先立って,概要紹介の時間を設けました.「事務局で用意するPC」を使い「3分間」で「順次説明」して頂きます.そのために,大会前日までに,「PowerPointまたはPDF形式」にてファイルを提出してください.書式は自由です.ポスター原稿そのものでも構いません. ポスター委員宛(secretariat@asdoq.jp)にメール添付にて提出してください.
発表当日に印刷の上ご持参ください.当日の11:30までにポスター掲示場所に掲示してください.ポスターを掲載する範囲は,A0サイズを上限とします.1枚でも複数枚で構成しても構いません.ポスターボードは,マジックテープで貼り付ける仕様です.マジックテープは,事務局で準備します.
運営側では電源を準備いたしません.ノートPCなどを使用する場合は,各自で電源を確保してください.
システム開発文書品質研究会 ASDoQ大会2017
ポスター担当 藤田 悠(ふじた ゆたか)
TEL:026-295-7079 E-mail: