トピックス

  
投稿日時 2016-02-25 13:53:24 (3303 ヒット)

 2月12日にASDoQウィンターワークショップ2016を名古屋大学にて行いました.

今回のワークショップでは,今年度にリリースした文書品質特性の活用を考えるために,
文書品質特性の活用事例を紹介していただき,会員が文書品質特性に求めていることや,
文書品質特性を活用するうえでの問題点などを議論しました.
 
はじめに,山本雅基さんがワークショップ参加者および,会員の皆さんからいただいたアンケートから,
「文書品質特性活用において困っていること」,「ASDoQで取り組みたい,取り組んでほしいこと」
について,まとめた結果を紹介しました.
 
 
はじめの発表では,粕渕清孝さんが,
自然言語処理や機械学習などにおける,テキストマイニングの位置づけと,
レビューを品質特性に分類した結果などを紹介しました.
 
次に,藤田が,学生を対象に,設計書を作成させ,プログラミングを通して,
学生自身が作成した文書を考えさせる授業の実践結果を紹介しました.
 
さらに,関連活動紹介として,中村哲三さんが,テクニカルコミュニケーター協会の活動や
シンポジウムの案内を行いました.
 
引き続き,文書品質特性を適用するにあたっての問題点や,行いたい活動などについて,参加者全体で討議しました.
 
適用事例がほしいことや,適用する文書の種類について,測定項目の詳細な説明がほしいなどの要望があげられました.
また,適用したときの問題点として,5特性が完全に独立しているのかどうかなど,測定における問題などについても討議されました.
 
ワークショップにていただいた意見や,アンケートで回答してくださったご要望などをもとに,来年度の活動を進めてまいります.


投稿日時 2015-11-03 19:43:21 (12131 ヒット)

2015年10月23日に,名古屋大学ESホールにおいて,ASDoQ大会2015を開催しました.
今回の大会では,「次の一歩を踏み出そう,開発文書 ~文書品質モデルを道標に~」をテーマとして,現在から将来にわたってシステム開発を取り巻く開発文書の課題について考えました.
さらに,ASDoQが5月に発行した「システム開発文書品質特性Ver.1.0」が開発文書品質の道標(みちしるべ)になるべく,その解説と適用事例を紹介しました.

オープニングでは,プログラム委員長の森川が,今回の大会の趣旨とご参加の方々の興味関心や傾向を紹介しました.

 
森川による発表の様子

はじめに,名古屋大学の中村 昭典様から,「システム開発と広告制作の類似性 ~人を動かすコミュニケーション・プロセスから何を学ぶか~」をご講演いただきました.

相手に伝えて,人を動かすためのコミュニケーション手段として文章を用いるという点について,お話しいただきました.さらに,システム開発と広告制作における類似点と相違点から導かれる,コミュニケーションのとらえ方と、それをシステム開発に活用していくヒントをいただきました.


中村様による講演の様子
 

次に,宇宙航空研究開発機構(JAXA)の梅田 浩貴様から,「アシュアランスケースの有効活用ポイントとは ~効果的な作成と普及~」をご講演いただきました.

アシュアランスケースの応用事例として,ソフトウェアの品質を保証するために,GSNを用いて論理を可視化するときの工夫やポイントについて,講演していただきました.


梅田様による講演の様子
 

デンソークリエイトの小林 展英様から,「D-Caseで開発成果の品質をどのように説明するか? ~ソフトウェア開発現場におけるD-Case活用事例~」を講演していただきました.

安全分析において,第三者が納得できるように説明するために,D-Caseを活用する方法や,他社製品の品質を第三者が確認できるようにした事例などをご紹介くださいました.


小林様による講演の様子

ASDoQから,今年5月に発行した,システム開発文書品質モデル Ver.1.0について,藤田が品質特性の考え方をふまえて説明しました.


藤田による発表の様子

さらに,システム開発文書品質モデルを活用した事例として,実業務の中で継続的にスキル向上に取り組むために,受講者が自身の弱点や強化すべき点を品質特性によって把握する試みを塩谷が紹介しました.


塩谷による発表の様子

事例の2件目として,効率的に開発文書の品質を可視化するための手法開発の取り組みを小林が紹介しました.取り組みでは,診断ツールと人手レビューにて開発文書の品質可視化を試みました.


小林による発表の様子

最後に,東芝 インダストリアルICTソリューション社の梅木 秀雄様から,「AI革命で変わるものづくりプロセス」をご講演いただきました. 

産業にて人工知能の活用が進みつつある現状と,これからの「ものづくり」の考え方やスタイル,コミュニケーションのあり方について,講演していただきました.


梅木様による発表の様子

引き続き,場所を移して,ポスター発表を行いました.各ポスターの説明者から順に概要を説明していただく「ツアー」を行い,各取り組みに関して議論を深められました.


ポスター発表でのツアーの様子

今後,ASDoQでは,システム開発文書品質モデルの活用を中心に,文書品質の評価,品質の改善等について,取り組みを進めていきます.
ASDoQ大会のご講演やご参加者との意見交換から得られた新しい知見や貴重なアドバイスを活かし、開発現場の文書に関する課題解決に向かっていきたいと考えます.


投稿日時 2015-09-26 08:00:30 (1342 ヒット)

9月17日に,「ソフトウェア品質シンポジウム2015(SQiPシンポジウム2015)」(会期:9/16-9/18) 内のSiGにてASDoQのシステム開発文書品質モデルを使ったグループワークを実施しました.ASDoQ幹事2名がSiGリーダを務め,28名の方にご参加いただきました.
SIGテーマ10「文書品質を測る!~開発文書の品質可視化にTRYしてみよう~」にて,システム開発文書品質モデルの概要を解説した後で,開発文書の同じサンプルを使い,各グループで開発文書の不適切な点を指摘し,システム開発文書品質モデルの品質特性と副特性に分類してみました.

参加者が関わってこられた主な仕事の種類の内訳は次のとおりです.

  • 開発:9名
  • 改善・教育:9名
  • テスト:10名

この仕事の種類によって,次の5つのグループに分かれ,文書内の不適切な点の抽出と分類を行い、各グループ代表者が発表しました.

①開発グループ
②改善・教育グループ
③改善・教育グループ(一部に開発の方を含む)
④テスト・QAグループ
⑤テスト・QAグループ(一部に開発の方を含む)

各グループでの,指摘点の特性別の傾向は次のとおりでした.それぞれの立場により視点が異なるためか,グループによって異なった興味深い傾向が出ていました.
(注)文書へのそれぞれの指摘および品質特性・副特性への分類は,とくに統一した観点を設けてはいません.本活動に限定した状況においてのグループ個別の傾向ととらえてください.特性・副特性において数値0は,「該当なし」「判断できない」を含みます.

 ①開発グループ
     (副特性の分類ができていない部分は,まとめて集計しています)

 

 

②改善・教育グループ

 

③改善・教育グループ(一部に開発の方を含む)

 

④テスト・QAグループ


⑤テスト・QAグループ(一部に開発の方を含む)

 

 

また,SQiPシンポジウム会場内に,ASDoQの活動と,システム開発文書品質モデルを紹介したポスターも掲示しました.


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