2017年7月21-22日に京都市にて,ASDoQサマーワークショップ2017を開催しました.
今回のワークショップでは,「文書品質モデルの利用促進」のために,品質モデルの利用シーンを検討して,測定方法の検討につなげることを目的に行いました.
初めに,文書品質モデル活用WG,文書品質測定WG,人材育成WG各ワーキンググループから,活動報告がありました.
文書品質モデル活動WGでは,文書を部分ごとに評価してスコアを提示する方法を説明しました. 報告に関連して,ソフトウェア要求仕様書のインスペクションデザイン方法論(RISDM)を実施されている会員に,詳しい説明を行っていただきました.
文書品質測定WGでは,論文採点システムなど,計算機による計測方法を中心に評価方法を紹介しました.また,ドキュメントレビューの指摘キーワードを用いて指摘をまとめる方法などを紹介しました.
人材育成WGでは,文書品質が高い文書を書く技法の検討と,教材作成について取り組んでいる現状を紹介しました.
その後に,事前に会員の皆さんに挙げていただいた文書品質モデルの利用シーンを書いたカードを配り,KJ法で分類しました.複数のカテゴリに利用シーンを分類して,1日目が終了しました.
2日目は,分類した利用シーンごとに,5W1Hの視点から文書品質モデルの活用を考える進め方提案がされました.良いアイディアなので採用して,品質モデルの利用シーン5W1Hと利用シーンのクロス分析を行いました. その後,具体的な利用シナリオを検討しました.
まだ分析の途中ですが,具体的な利用シナリオを考えることで,徐々に,品質モデルが現場で使われる姿のイメージができてきました.
さらにイメージを豊かにするために,9月29日の名古屋駅前のウィンクあいちで開催予定の研究会で討議を進める予定です.そして,今後の活動に活かします.
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1日目の夜は,15分くらい鴨川沿いを歩いて,三条大橋そばのスタバでお茶をしながら文書品質を考えました.このスタバは川床があり素敵です.でも,今年の夏はひときわ暑く,夜になっても生暖かい風が鴨川を渡って吹いていました.