2月12日にASDoQウィンターワークショップ2016を名古屋大学にて行いました.
今回のワークショップでは,今年度にリリースした文書品質特性の活用を考えるために,
文書品質特性の活用事例を紹介していただき,会員が文書品質特性に求めていることや,
文書品質特性を活用するうえでの問題点などを議論しました.
はじめに,山本雅基さんがワークショップ参加者および,会員の皆さんからいただいたアンケートから,
「文書品質特性活用において困っていること」,「ASDoQで取り組みたい,取り組んでほしいこと」
について,まとめた結果を紹介しました.
はじめの発表では,粕渕清孝さんが,
自然言語処理や機械学習などにおける,テキストマイニングの位置づけと,
レビューを品質特性に分類した結果などを紹介しました.
次に,藤田が,学生を対象に,設計書を作成させ,プログラミングを通して,
学生自身が作成した文書を考えさせる授業の実践結果を紹介しました.
さらに,関連活動紹介として,中村哲三さんが,テクニカルコミュニケーター協会の活動や
シンポジウムの案内を行いました.
引き続き,文書品質特性を適用するにあたっての問題点や,行いたい活動などについて,参加者全体で討議しました.
適用事例がほしいことや,適用する文書の種類について,測定項目の詳細な説明がほしいなどの要望があげられました.
また,適用したときの問題点として,5特性が完全に独立しているのかどうかなど,測定における問題などについても討議されました.
ワークショップにていただいた意見や,アンケートで回答してくださったご要望などをもとに,来年度の活動を進めてまいります.