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活動報告 : 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ(SWEST)13に参加しました
投稿日時 2011-09-11 22:39:35 (4431 ヒット)

SWEST13 (組込みシステム技術に関するサマーワークショップ) に,ASDoQ運営委員を含む会員8名が参加し,ASDoQ紹介のポスター展示・チュートリアル・パネルディスカッションを行いました.

SWEST13概要  http://www.ertl.jp/SWEST/
Summer Workshop on Embedded System Technologies (SWEST)13
「組込みシステム技術に関するサマーワークショップ」

テーマ:「議論しよう!今、エンジニアができることを。」
開催日程:2011年9月1日(木)~2日(金)
開催場所:下呂温泉 水明館(岐阜県下呂市)

当日のASDoQ資料

ポスター資料: 「システム開発文書品質研究会(ASDoQ(アスドック)) へのお誘い」(pdf)

チュートリアル資料:「誰がために開発文書を書く」(pdf)

パネルディスカッション資料:「新しい開発文書の時代を迎えて」(pdf)


ポスター展示

第1日目(9/1)14:50~17:30のプロジェクトアップデート・ ポスター・デモ発表  にてASDoQの紹介ポスターを展示しました.

ASDoQの存在と活動を広報するため,運営の概要と活動計画をポスターにて展示しました.
ポスターの前で立ち止まってご覧になっている方の中には,「このセッションのために今回参加しました.明日のチュートリアルを楽しみにしています」と言って下さる方もいらっしゃいました.また,ご自身の職場で開発文書に関して苦労されている点などを話され,「他の会社はどうしているんだろう」と,なんらかの課題解決のきっかけを求めておられる様子の方も,ASDoQに興味を示していただいたようでした.

 
 

セッションS45-d 「新しい開発文書の時代を迎えて」

第2日目(9/2)13:00~15:50のセッション(S45)にて,開発文書に関するチュートリアルとパネルディスカッションを行いました.

会場には,20名強(講師・パネラを除く)の方が聴講されました.途中から入ってこられ,立ったままで聴かれている方も数名いらっしゃいました.

 

チュートリアル:「誰がために開発文書を書く」

講師:山本 雅基 (名古屋大学)
コーディネータ:栗田 太郎 (フェリカネットワークス)

ASDoQの山本代表幹事が,開発文書を能動的に書くことへの動機付けとして,チュートリアルの講師を務めました.

 

 パネルディスカッション:「開発文書と私」

コーディネータ:栗田 太郎 (フェリカネットワークス)
パネラ:              坂本 佳史 (日本IBM)
                           塩谷 敦子 (イオタクラフト)
                           清水 吉男 (システムクリエイツ)
                           杉本 明加 (富士設備工業)
                           藤田 悠 (長野高専)
                           森川 聡久 (ヴィッツ)
                           山本 雅基 (名古屋大学)

 パネルディスカッションでは,まず,コーディネータと各パネラが,自己紹介と「私にとっての開発文書」を紹介をしました.そして,各パネラから,次の項目に関する経験や意見を発表しました.

・開発文書にまつわる思い出
・問題を含む文書
・良い開発文書とその工夫

会場からは,各パネラの発表に対して質問をいただきました.そして,その質問から他のパネラや参加者の意見に発展する場面も,時折ありました.

パネラも会場の参加者も,まだまだ言い足りないこと,問題点として投げかけたいことなど,話題は尽きない,さらにこれから議論を深めたい,という雰囲気になってきたところで,終了の時間になりました.
「つづきは,ぜひASDoQが開催する研究会の中で,行いましょう」というコーディネータの言葉で,セッションを閉じました.

 ご参加くださった方々,ありがとうございました.

 


報告者所感:

組込み技術者が集まるワークショップということで,この「開発文書」に関するテーマは,他のセッションに対して少し異質のものになるだろうと,SWESTに参加する前の私は,そう思っていました.特定の技術に対するスキルやテクニックを得るためのチュートリアル,知識を吸収したり技術的な動向を把握するためのセッションが多い中で,「開発文書をとらえ直す」という意味合いを持つこのセッションには,おそらくなんらかの開発文書に関する問題や課題を持って初めて参加の興味につながるのだろうと,私は考えていました.そして,いったいどのくらいの人が,興味を示すだろうか,不安でした.

ところが,ポジションペーパーに書かれた何人かの開発文書に関する話題や,前日のポスター展示で受けた印象から,多くの人が開発文書のテーマに関して興味を示されていることを知りました.そして,チュートリアルやパネルディスカッションでも,講師やパネラが投げかけた(つもりの),開発文書が抱えるさまざまな課題に対して,常日頃,同様に問題意識を持っている方が,大勢いらっしゃることを実感しました.さらに,自らの問題に対して,その解決や改善のきっかけを求めているということも,あらためて感じました.

そんな方々の思いをASDoQへの期待へと向かわせることができるなら,会の大きな励みになります.開発文書に関する問題点,課題,疑問を持つ人たちが集い,みんなでの活動が,それぞれの解決の糸口となるような,ASDoQがそんな会になればと願っています.

そして,誰がためにASDoQに興味を示すや...ご自身が持つ課題解決のための積極的な参加をお待ちしています(塩谷).


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