ASDoQ大会2022 > 詳細
中村 哲三氏(エレクトロスイス ジャパン) 【プロフィール】 |
【概要】
今や国際共通語に進化した英語は、英語ネイティブだけのものではなく、全世界の非英語ネイティブが他国の人たちとコミュニケーションするためのツールになっています。事実、多くの英語の非母語話者どうしがお互いに、eメールやSNSを使って、英語でコミュニケーションをしています。しかしながら、日本人は、平均的に(英文でも日本文でも)ライティングを軽視しがちです。ライティングは社会人になるときの基本的な素養であり、それは大学で身につけてくるべきものであると公言される経営者もいらっしゃいます。しかしながら、新卒者のライティング能力、特に英文ライティング能力は高いとは言えません。そういった彼らが身につけるライティングは、先輩社員が古臭い商業通信文などから借用して書いたクセのある英文を手本にすることです。しかも、巷は英語としては成り立たない和製英語であふれ、英語表現も日本語と英語の概念の違いなどに影響されてしまっているのが実情です。また、これは驚くべき事実ですが、基本的な英文の句読法も学校では習いませんでした。このチュートリアルでは、国際共通語としての英語を目指すためには、どのような点に注意すればよいかを考えていきます。
栗田 太郎(プログラム委員長/ソニー) |
武田 浩一氏(名古屋大学)
【プロフィール】 |
【概要】
最近になり急速な技術的発展を遂げた人工知能技術が社会的により広く受け入れられるために、透明性や公正性などを備えたいわゆる「信頼できる人工知能」の実現が強く求められている。本講演では、特に説明可能性な人工知能について、自然言語処理の立場から考察し、その技術的な可能性について検討する。自動運転分野のリスク査定業務を事例としてとりあげ、リスク要因を説明する文生成技術について紹介する。
井佐原 均氏(追手門学院大学)
【プロフィール】 |
【概要】
人工知能技術の進展によって、機械翻訳、情報検索、対話システムといった自然言語サービスは実用の域に達している。しかしながら、文脈や意図の理解、情報の信憑性や品質の評価においてはまだまだ発展途上である。 本講演では、コンピュータが人間と同じように言語を取り扱うことの困難さを説明し、自然言語処理技術の現状を紹介するとともに、その課題を説明する。また、システム開発文書の作成と使用において、現在の自然言語処理技術がどのように貢献できるかを述べる。