オンラインにて気軽に文書品質を語り合える情報交流の場を用意します。提供いただいた話題を発展させ、意見交換できるセッションとして準備中です。文書品質に関して、職場や個人で行われている取り組みや、アイディアなどを話題としてご提供ください。皆さんからの話題提供をお待ちしております。
日時 | 2021年11月8日(月)16:50 - 18:00 |
話題提供 | 話題提供者によるライトニングトーク 一人5分程度を予定していますが、発表人数によって変わります。 |
情報交流会 | 講演者やライトニングトークの話題提供者、そして他の参加者との意見交換の場として、自由に交流しましょう。話題毎に分かれての意見交換も可能です。 |
福島泰子(名古屋大学大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センター)
組込みシステム研究センターでは、2021年より社会人技術者向けにオンデマンドによる「組込みシステム基礎コース」を開講している。 学修者は、自由に科目を選択し、ご自身の学習スタイルや目的にあわせて、組込みシステムの基礎を学ぶことができる。組込みシステム基礎コースの学修者は、実務経験の差が大きい。そのため、実務経験が少ない初学者は、各科目で用語が統一されていないと混乱することもある。幅広い層を対象とするオンデマンド型のオンライン教育では、学修者に必要な知識が正確に伝わり、ストレスなく学びを継続していただくために、様々な点で工夫していきたいと考えている。
山本知広(ヤマハ株式会社)・宮外真理子(PPBインターナショナル株式会社)
・マニュアル制作における日英翻訳時の課題や、設計文書の品質/課題について
・元原稿の重要性について
・日本語原稿の品質を上げる取り組みとして、機械翻訳(日英日バックトランスレーションシステム)を校正に活用する案/取り組みについて
谷﨑浩一(株式会社ベリサーブ)
アジャイル開発では、文書の作成よりも動くソフトウェアの開発が重視されますが、 文書を全く作成しないわけではありません。とはいえ、ウォータフォール型開発と比べて、 文書の作成、文書品質のチェックや改善に大きな時間をかけないことが多いと思われます。 GIHOZ(ギホーズ:クラウド型テスト技法ツール)のプロダクトオーナとしてアジャイル開発に 携わっている経験をもとに、アジャイル開発ではどのような文書品質を目指したら良いかについて、 実践から得た気づきや感じていることをお話します。
不破 慎之介(株式会社デンソークリエイト)
車載ソフトウェアの要求仕様書はWordやExcelなどMS Officeで記述されることがしばしばある。 MS Officeは汎用性と自由度が高い反面、表現方法が人ごとに異なったり、文書間の情報の整合を 人の目で確認する必要があったりとデメリットも大きい。予め記述する項目や表現方法を定義した上で、 記述した情報をデータベースとして一元化すること(文書のデジタル化)によって これらの問題を解決することを提案する。
森口功造(株式会社川村インターナショナル)
企業における人工知能活用の取り組みが活発になる中、翻訳業界では機械翻訳のAIモデルの精度が年々向上し、AIが翻訳者の仕事を奪うという議論もある。一方で、翻訳のAIモデルを正しく活用するためには、原文情報の正確性が重要であることが見過ごされがちである。当社が取り組む原文修正のプロセスを組みこんだアプローチを紹介し、開発文書作成時の校正を支援するAIモデルの可能性について紹介する。
谷川 英和(産業日本語研究会・IRD国際特許事務所所長)
産業日本語研究会の「特許文書分科会」では、特許文書の「品質」という根本的な課題について議論し、特許文書の標準化や特許文書の品質測定の標準化を行うことを目標として活動している。現段階では、特許文書の品質の評価対象の特性の集合である特許文書品質特性モデルを作成し、このモデルを用いた品質評価を行うことを普及させるために、学習用テキストの作成を進めている。そこで、今回、特許文書品質特性モデルと学習用テキストについて発表する。
芦田直之(デンソー)
ソフトウェアの開発中に文書間の一貫性を維持し,かつ,開発後長期間の保全に堪える最良の文書管理方法は何か? それは,文書をテキスト形式で記述し,ソースコードと同じ場所で構成管理することである.これはOSSの組み合わせで可能になる:テキストを見た目良く検索もできるHTMLファイルに生成するSphinx,テキスト形式でUML図を生成するPlantUML,ソースコードから文書を生成するDoxygen,テキストの構成管理に適するGit.
藤田 悠(長野工業高等専門学校)
システム開発文書品質モデルには,内容を理解して評価できる項目と機械的に評価できる項目がある.機械的に評価可能な項目を評価するシステムとして,オープンソースの文書校正ツールであるRedPenの活用を考えている.機械的に評価可能であると思われる項目において,現在のRedPenに該当する機能がない場合や,十分対応できていないと思われる場合などがある.そこで,評価するための機能を追加する試みを進めている.その試みについて紹介する.
南部 妙水(アンリツ株式会社)
1つ1つの開発文書は高品質でも、仕様の一部がどの文書にも記載されていなかったり、複数の文書に違う内容が記載されていたりしては、プロジェクトのどこかで問題が起きます。 プロジェクトの文書全体でMECEとなるようにするには、ゴールから逆算したプロセスから「必要な情報」を洗い出し、整理する必要があります。 「機能仕様書に何を書くか」ではなく「この情報を書くのに相応しい文書はどれか」と考えてみませんか。
下野 宏美(株式会社 富士通ラーニングメディア)
技術文書の品質向上と書き手のライティング力向上を目指し、研修コースを6年間実施してきた。TC検定3級レベルの基礎知識を受講者に半日で習得してもらうために、講師が工夫したポイントについてお話する。また、受講者やその上司が研修に寄せる期待と、受講後のアンケート結果や感想など生の声をご紹介する。
次の3点をE-mailで大会事務局( secretariat@asdoq.jp )に送ってください.
・話題タイトル
・話題概要(200文字程度)
・発表者情報(発表者名、所属、メールアドレス、電話番号)
2021年10月25日(月)
応募の採否を申し込み1週間以内に通知いたします.
発表の費用は無料です.ただし,ASDoQ大会の参加申し込みをして参加費をお支払ください.参加申込みはこちらから.
ライトニングトーク(ショートプレゼンテーション)のためのスライドを大会当日までにご用意ください.
システム開発文書品質研究会 ASDoQ大会2021
話題交流 担当 藤田 悠(ふじた ゆたか)
TEL:026-295-7079 E-mail: