ASDoQ大会2019にて、大会に参加する皆さんと気軽に意見交換できる場を設けました。開発文書の改善に関わる取り組みについて、参加している皆さんと議論を交わす機会としてご活用ください。参加者による投票により選ばれたポスターには、表彰を行います。ぜひ、ポスター発表にご応募ください。
日程 | 2019年10月25日(金) | 11:30 - 17:30 ポスター展示 エントランスホールにてポスターの展示をお願いします.展示のみで構いません.説明は不要です. |
14:25 - 14:55 ポスター発表 概要紹介 3分程度のプレゼンテーションをお願いします. |
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17:45 - 19:20 ポスター発表 ポスター形式での取組発表をお願いします. |
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場所 | 名古屋大学 野依記念学術交流館(名古屋市千種区不老町) [住所] 名古屋市千種区不老町 東山キャンパス http://www.nagoya-u.ac.jp/access/index.html [会場] 野依記念学術交流館 http://www.engg.nagoya-u.ac.jp/access/campusmap.html |
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表彰 | 優秀なポスター発表を表彰し,副賞を授与いたします. |
伊藤収,内野将輝,岡田匡史,安田正実,奈良慶之(株式会社ベリサーブ 中部AM事業部)
弊社のあるプロジェクトでは仕様執筆とシステム評価をメイン業務としている。仕様書執筆活動を日々こなしているものの、後工程からの指摘が多く、仕様書の改善が急務である。改善のアプローチとして、ASDoQ品質モデルを用いて仕様書品質の可視化を試みた。結果、仕様書の特性により弱点の傾向が違う事が判った。また、今回の活動を通し、ASDoQ品質モデルを活用するための課題も一部垣間見えた。
牧志孝俊(株式会社情報システムエンジニアリング)
海外拠点との分散開発や外国籍社員が開発チームに加わることが増えた。そのため、英語でのコーディングコメントや、英語として通用する関数名や変数名を求められるが、実際には意味不明だったり、スペルミスが多かったりで、プログラム自体の品質レベルも疑われることになりかねない。また、ソフトウェア製品の長期メンテナンスの点からも重要な課題である。研修やツールの活用など、コーディングのための英語基礎力向上の取り組みを紹介する。
金子 隆(富士通株式会社)
当社のあるプロジェクトの流出問題は、設計書起因の問題が72%を占め、その67%が表現に係わる問題(※曖昧、関係、一貫)であった。この設計書表現に着目、バグ作り込みに繋がる一文を抽出するツールを開発。抽出結果をレビューの確認観点とすることで、設計書起因の問題を防止した。本取組みについて、正しい日本語と問題に繋がる表現の違い、膨大な開発文書への対応、開発プロセスへの組込み等を交え紹介します。※ASDoQ システム開発文書品質モデルで分類
山本雅基(名古屋大学)
多くの産業分野でゲームチェンジが起きるDX(デジタルトランスフォーメーション)時代が,新規参入者の登場により到来した.例えば,先端のIT企業が,MaaSを掲げて運輸・自動車産業に参入してきた.これに対抗して,トヨタ自動車は,モビリティ・カンパニーへのモデルチェンジを目指している.DX時代のシステム開発文書を考察する.
新森昭宏(株式会社インテック)
2019年6月の第21回研究会で、深層学習技術BERTを用いた日本語文チェックの可能性について報告した。その後の取り組みとして、BERTを用いた係り受け曖昧性チェックについて検討を行っている。これは、京都大学 黒橋研究室が2019年3月の言語処理学会で発表した「BERTによる日本語構文解析の精度向上」のアイディアとその後公開されたモデルを応用するものである。その状況報告を行う。
山崎伸洋(ASDoQ)
ASDoQの文書品質モデルを活用し、設計をモブワークで行った。結果、納得度の高い設計書を完成させた。モブワークを繰り返す中で、文書品質モデルを参照する習慣化が進んだ。この習慣化によって、品質特性が示す観点を設計書に反映できた。納得度の高い設計書を始めとし、チームビルディング、人材育成、生産性向上、そして、製品の品質向上に効果があった。何よりも、チームに笑顔が増え、チームが設計を楽しむようになった。この取り組みを紹介する。
藤田 悠(長野工業高等専門学校)
情報系学科の学生を対象に,テクニカルライティングスキルを養成する教育を実施した.ペアで説明文を作成して,相手への伝達を確かめる演習のあと,システム開発文書品質モデル毎に設けた問題演習に取り組む.ペアによる演習では,ライティングスキルの必要性を認識して,問題演習に取り組むきっかけになることを期待している.そのために,ペアによる演習による気づきを共有して整理するグループワークを追加した試みを紹介する.
荒木 誠,藤田 悠(長野工業高等専門学校)
開発文書品質測定では、C.Y.Dinが提案した名詞句複雑度という、名詞句の出現回数から文書の複雑度を測定する方法がある。しかし、この方法では文書内の全ての名詞句を測定に使うため、汎用的な名詞句が含まれることで測定結果の精度が低くなる問題がある。そこで、名詞句の分散表現を利用し、名詞句をカテゴリ別に分類して、汎用的な名詞句と専門分野の名詞句を区別することで、名詞句複雑度の測定精度の向上を試みる。
「システム開発の過程で作成する文書」(*1)に関する「取組み」(*2)
(*1)要求仕様書,設計書,プログラムコメント, テスト仕様書,テスト報告書,バグ管理帳票, 議事録,E-mailなど,あらゆる文書
(*2)書き方の工夫,標準化,帳票,文書体系,レビュー,教育, コミュニケーション,作成プロセス,自動化,など
次の4点をE-mailでポスター委員宛( secretariat@asdoq.jp )に送ってください.
・ポスタータイトル
・ポスター発表概要(200文字程度)
・著者名と各著者名の所属
・発表者連絡先(発表者名,発表者のメールアドレスと電話番号)
2019年10月7日(月)
応募の採否を申し込み1週間以内に通知いたします.
ポスター発表の費用は無料です.ただし,ASDoQ大会の参加申し込みをして参加費をお支払ください.参加申込みはこちらから.
ポスター発表に先立って,概要紹介の時間を設けました.「事務局で用意するPC」を使い「3分間」で「順次説明」して頂きます.そのために,大会前日までに,「PowerPointまたはPDF形式」にてファイルを提出してください.書式は自由です.ポスター原稿そのものでも構いません. ポスター委員宛(secretariat@asdoq.jp)にメール添付にて提出してください.
発表当日に印刷の上ご持参ください.当日の11:30までにポスター掲示場所に掲示してください.ポスターを掲載する範囲は,A0サイズを上限とします.1枚でも複数枚で構成しても構いません.ポスターボードは,マジックテープで貼り付ける仕様です.マジックテープは,事務局で準備します.
運営側では電源を準備いたしません.ノートPCなどを使用する場合は,各自で電源を確保してください.
システム開発文書品質研究会 ASDoQ大会2019
ポスター担当 藤田 悠(ふじた ゆたか)
TEL:026-295-7079 E-mail: