ポスター発表一覧

P-1 開発関連文書の用語統一

原口 智史(日本アイ・ビー・エム・サービス(株))

開発関連文書は一般的に複数の開発者により記述され、更新される。書き手が異なると、使用する用語の表記が異なることがある。表記の揺れは、読み手の理解を阻害するため、不具合を引き起こす要因の一つとされている。本ポスターでは、誤解を生じやすい表記を削減するため、開発関連文書から表記の揺れの候補を抽出し、用語統一する手法について述べる。本手法により、約500ページの開発関連文書のうち約2%の文章が誤解を生じやすい表記を含むことが判明し、用語統一を1日以内で実現できることを実証した。

P-2 ソフトウェア関連文書の品質改善のすすめ

小川清/斉藤直希(名古屋市工業研究所)

ソフトウェア関連文書は、ハードウェア,ソフトウェアという 2 分類ではソフトウェアに分類できる。 ハードウェア,ソフトウェア,サービスという 3 分類にすると、ソフトウェアに分類するものとサービス に分類するものとがある。ここでは、システム開発文書はソフトウェアに分類し、ソフトウェアの品 質指標にもとづいて改善することを検討する。

P-3 ソフトウェア開発工程の標準化

青田健太郎(株式会社イーシーエス)

ASDoQ参加のきっかけとなった、「設計書の価値を証明する」取り組みの紹介。
「設計書=設計のアウトプット」であるならば「設計書の価値≒設計の価値」がなりたつはず、との考え方から、インプットである要件のボリューム(質×量)で設計書の価値を算出しようとしている。
具体的に目指していること
・設計書価値をはかる、共通のメトリクス、見積もりモデルを作る
・「よい文書」のサンプル、フォーマットを作る

P-4 開発文書の品質尺度を用いた教育事例

星野 武嘉、甲田 勝(アヴァシス株式会社 要素開発グループ)

当社では、日本語で記述される開発文書の品質尺度として以下を定義した。
・あいまい比率
・動詞名詞比率
・文章生産性
開発文書の品質向上を教育する場で参加者に要求仕様書を記述してもらい、品質尺度を計算した結果、次のことが分かった。
・要求仕様書の作成者によって品質尺度が異なる
・同じ作成者が別の要求仕様書を作成しても品質尺度は同じになる
・教育参加者に要求仕様書の品質尺度を示すことで、教育の効果が上がった

P-5 文章から曖昧さを排除するための支援ツールのご紹介

新原 俊一(オーエスエー・リミテッド合同会社)

本ツールは、構造化(条件の階層構造)で記述された文章から全ての「文の繋がり」(文章中の条件の組合せ)を自動抽出し、個々の「文の繋がり」及び文章全体をツリー構造で表現します。「文の繋がり」の総数は、文章の複雑度の尺度となりますし、ツリー構造で見た文章は、誰が見ても一意に文意が伝わります。そのためには、文章を「構造化自然言語」(語彙には自然言語を用い構文は構造化プログラミング文法)で記述する必要があります。 以上について説明させていただきます。

P-6 ソフトウェア開発文書の品質を高めるための持続可能な取り組み

藤田 悠(長野高専),小林弘典(アヴァシス株式会社),甲田 勝(アヴァシス株式会社),萩野健一(アヴァシス株式会社),深井 徳朗(アヴァシス株式会社),藤澤 義範(長野高専)

現状ではソフトウェア開発文書の品質を測定する方法や,品質を高めるための教育が,確立しているとは言い難い.そのため,品質を測定する方法の研究と,品質の高い文書を書く技術者を高めるための教育の研究を継続して繰り返す必要がある.そこで,システム開発企業のソフトウェア開発者と,その企業に属するマニュアル作成者と,開発文書品質を研究する研究教育機関が連携して,取り組んでいる活動の体制を紹介する.

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