ASDoQ大会2021講演

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第1部 チュートリアル

10:30 ~ 12:00【チュートリアル】書いて仕事を進めよう!―開発文書をヒントに,文書を書くことで仕事の品質を上げるコツを学ぶ―

塩谷 敦子(ASDoQ/イオタクラフト)

【プロフィール】
自動車メーカー系列の研究所にて自動車分野での初期のAI技術研究に携わった後, 車載ソフト開発会社で開発文書に着目した新しい教育事業を推進.その経験を基に,イオタクラフトを設立. 実開発の現場での開発文書を教材とした研修や,文書診断による開発文書の改善支援に取り組んでいる.
ASDoQ 代表幹事, 合同会社イオタクラフト代表

【概要】
私たちは,日々仕事をする中で多くの文書に囲まれています.システム開発業務では,仕様書や設計書だけでなく,報告書や依頼文,議事録やe-mailなどの文書も頻繁に読み書きします.さらに最近では,リモートワークだからこその記述のやり取りや文書化が増えた方も,多くいらっしゃることでしょう. そこで,文書化をとらえ直し、仕事の効率と品質を上げるために,書くことを仕事の手段としてうまく利用しませんか.本チュートリアルでは,文書と仕事をリンクさせて,文書と仕事の両方の品質を上げる手がかりを得ていただきたいと思います.

[ミニ演習]文書の改善を予定しています.

参加者は,ご自身が作成した文書(または作成予定の文書の題材)をご用意ください.
文書は,開発文書・報告書・企画書・議事録・依頼文書・通知文書ほか,仕事で作成するものなら,なんでもOKです.

※本チュートリアルでは,開発文書に限らず仕事で使用する文書を書く機会のある方が対象です.

配布資料(PDF)

第2部 講演会

13:10 ~ 13:20【オープニング】ASDoQ大会2021の見所

栗田 太郎(プログラム委員長/ソニー)

13:20 ~ 14:40【講演1】オープンな世界と向き合うシステムにおける開発文書品質

石川 冬樹氏(国立情報学研究所)

【プロフィール】
国立情報学研究所にてソフトウェア工学、自律・スマートシステムに関する研究教育に従事。現在は主に産学連携を通し自動運転システムおよびAIシステムに対するテスト生成・要因説明・自動修正などに取り組む。日本ソフトウェア科学会機械学習工学研究会主査、AIプロダクト品質保証コンソーシアム副運営委員長。

【概要】
近年ではAIシステムや自動運転システムなどオープンな実世界を扱うシステムの開発・活用が盛んに追求されている。オープンな実世界を扱う場合、ファジーで無数に存在する実世界の概念を開発文書においてとらえ、仕様や品質に関する議論を行う必要がある。一方で機械学習技術によるAIシステム開発では、文書として厳密に仕様を書き出せない機能であっても、データを基にして実現できる。本講演ではAIシステムや自動運転システムに対し行われている取り組みに触れつつ、開発文書における新たな課題やアプローチについて論じる。

 15:00 ~ 16:20【講演2】内容の質を高め、読みやすい本をつくるには
――看護書の編集・制作のプロセスから

染谷 美有紀氏(医学書院)

【プロフィール】
上智大学卒。新卒で医学書院に入社。販売部を経て、看護出版部に所属。看護学生向け教科書シリーズの編集を担当後、現在の単行本チームへ異動。手がけた書籍は約30冊。看護職の方にとって「力」になる書籍(課題解決のヒントになる、新たな視点を得てラクになる等)をつくりたいと思っています。

【概要】
医療関係の情報を扱う出版物の誤りは、人の命を左右する重大な結果をも招きかねません。
最新かつ正確な情報であるか、一読して理解できる文章であるか等を確認しながら、見やすさを意識したレイアウトを考え、読みやすさも高めていきます。
細部にわたってどのように質を高めていくのか、看護書の編集・制作のプロセスを紹介しながらお話したいと思います。


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